深くうっそうとした熱帯林での狩りは、まさに技術を要す。おい茂る木々が動物達にとって、格好の隠れ場となるからだ。高さ30mの木々の枝が遥か頭上を覆い、そこに猿や鳥が隠れる。鹿やブタはハンターのかすかなにおい、または音で逃げ去ってしまう。
インドネシア・スマトラ島に住むメンタワイの人々はこの環境で、しかも弓と毒矢だけを使い一人前のハンターにならなければならない。その訓練は小さい時から始まっている。子供達は歩けるようになると、彼らにとって初めての矢を作りはじめる。4歳から小さな弓でココナッツを的にして練習し始め、7歳くらいになると先の尖っていない矢で鳥を獲るようになる。そして10歳で大人と一緒に本当の狩りに出かけながら、技術に磨きをかけていく。動物の足跡を見つけたり
臭いを嗅ぎ分けられるのも、狙いを外さないのと同じくらい大切だ。そしてジャングルの中を音を立てずに歩くことは、僕達にはまず真似できそうにもない”技”だろう。