CASKE2000

THE MENTAWAI PEOPLE OF SUMATRA, INDONESIA

インドネシア スマトラ島、メンタワイの人々

写真と文   ジョンフィリップ・スレ 1997

インドネシア、スマトラ島の西側に浮かぶ島々にメンタワイの人々が住んでいる。
彼らと一緒に生活をしていくうちに、私は新しい生き方を見つけることが出来たと言っていい。彼らのライフスタイルや社会、豊富な熱帯林の知識から私が得たものは大きい。発達した現代社会が、先住民から学ぶことはきっとたくさんあるはずだ。現在私が行っているカスク2000は、この経験から生まれてきた。
あの時、メンタワイのジャングルに持っていたのは、小さな借り物のカメラとフィルム2本だけ。自分の体験を後に紹介できるとは思ってもみなかった。人生、何が起こるかわからないものだ。あの時綴っていた日記をもとにして、話をまとめてみた。
ぜひ、読んでみてほしい。


メンタワイを訪ねる前に・・・

小さな島々に住む彼らは地理的に孤立した生活をしている。うっそうとしたジャングルが島中を覆い、それが侵入者や現代の影響を防ぐ役割を果たしていた。
しかしインドネシア政府が先住民族を現代社会へ同化させるのに躍起となり、先住民族の文化や知恵の保存はないがしろにされている。他の先住民族グループ同様、メンタワイの人々にとって近代化はなんの意味も持たず、理解できない現代社会のシステムの犠牲になるだけだろう。すでに、多くのインドネジアのツアー会社から観光客が村を訪れたりしているけれども、殆どの場合、ガイドはメンタワイ語も話せず、熱帯林の知識もメンタワイの文化も知らない。ガイドはただ観光客を連れて行き、写真を撮らせ、ゴミを残して帰って行く。以前は無垢だった場所は見る影も無い。先住民にとってなんの得になるのだろうか。そして、先住民が観光客の受け入れを強いられた後、先住民の彼らが観光客にタバコを乞うようになるまでに時間はかからない。
これから先住民の村に訪れる人々に、そんな観光客にはなって欲しくない。先住民を搾取する本土のインドネジアにも荷担してはいけない。先住民にとって、近代化は避けられないことになるだろう。しかしそうなった時に、彼らがそこから必要なことを選べ、何かを得ることが出来るような機会を与えるべきだと思う。
もし本当にメンタワイを訪れたいのならそれなりの理由が必要だし、それなりの準備もしなければならない。


訳:西山 晴美     更新日 2000年4月12日

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