CASKE2000

 

Iguana Catch & Release

写真と文;ジョンフィリップ・スレ

イグアナのキャッチ&リリース


イグアナ

中央アメリカに生息するイグアナの中で、最も大きいのがグリーンイグアナだ。全長約2mにまで成長するそれらのイグアナは、低い木が生い茂る森にいる。よく見かける場所は川岸にある木々の上だが、たまに地面にいるのを見ることもある。イグアナは危険を感じると、木から川へ飛び込みそのまま泳ぎ去ってしまう。主食は葉や花だが、虫も食べる。
ベリーズを訪れる観光客の目当ての一つは、そのイグアナ達。近くで見てみたい、と期待して来ているはずだ。
僕達はブルークリークのガイドであるペドロに頼み、”イグアナ、キャッチ&リリース”(イグアナ獲り)に連れていってもらった。2回行ったが、その2回とも最高の思い出になった。この話を読んでイグアナ獲りも面白そうだと思ったら、もうブルークリークのペドロにガイドしてもらうしかない。

イグアナ獲りの歴史

いつの時代でも、多くのラテンアメリカの人々はイグアナを食べていた。そしてそれは、現在でも続いている。古代マヤの人々もイグアナを常食としていたと信じられ、主な発掘現場の近くでその跡が発見されている。今日も、多くの場所でマヤの人々はイグアナやその卵を食料としているが、ブルークリークのように川の周辺に住民が密集している場所ではそうもいかない。ガイドのペドロはイグアナの保護により力をいれ、捕まえるのも観光客から特別頼まれたうえで”キャッチ&リリース”をしている。

キャッチ&リリース とイグアナの保護

ブルークリークのような小さい村では、観光業といっても限りがある。が、細々とした収入でも、この村で生活していくのには十分だし、村人が遠くの町の工場や農場などに職を求める必要も無くなる。村に残り、自分達のライフスタイルを守りながら、周りの自然や子供達の将来について最良だと思うことをしていけるだろう。

僕達は前述のペドロと、彼の息子のロベルト、そして三匹の犬と共にキャッチ&リリースに出かけた。流れに沿って川を歩いていると、近くの大きいイチジクの木にたくさんのイグアナを発見。ゆっくりと木に登ったり下りたり、だらしなく枝の上でうたた寝しているようなイグアナが見える。すかさずロベルトが木に登り、ものすごい勢いで枝をわさわさ揺らすとイグアナが木から川へドボンドボン飛び込んでいった。と、今度は犬がイグアナを追い始めた。(ただし、どんなに犬が一生懸命泳いでも、イグアナに追いつかない。)最後にゴーグルをつけたペドロの登場だ。ペドロは二、三度川の中に潜り、姿を消していたが、小さいイグアナを手に川から現れた。彼はそのイグアナを僕に手渡すと「今度は大きいのを獲る。」と言って、また探し始めた。
同じように木をわさわさと揺らしていると、大きいイグアナがすばやく川の中へ逃げ込んでいった。その後をまた犬が追う。ペドロは何度か潜っていたが、ついに暴れている、尻尾の長いイグアナを持って川から出てきた。イグアナは本来攻撃的ではないから、決して人を襲うようなことはない。が、捕まえて初めのうちは抵抗するし、強く噛まれることもある、とペドロが教えてくれた。また、パワフルな尻尾や尖った長い爪にも気をつけなければならない。一旦捕まえてしまう(片方の手で尻尾の下をつかみ、もう片方で前足の下を持って水から出す)と、イグアナは暴れるのを止め、急におとなしくなった。身の危険は感じているのだろうが、気にする様子がまるでない。10kg以上あるそのイグアナを、かわるがわる持ったり写真を撮ったりして、ペドロにいろいろと質問した後、僕達はイグアナを川に離した。予想に反してイグアナはすぐには潜らず、周りの様子をうかがうようにじっとそこに浮かんでいた。しかし数分後、川の中へと消えていった。

二日目もペドロと一緒にイグアナ獲りに出かけたが一日目同様、とても楽しかった。もしベリーズへ行くことがあるなら、絶対にオススメする。

写真:
ガイドのペドロ  ;  1st キャッチ(一匹目)  ;  ジョンフィリップとイグアナ 2nd キャッチ(2匹目)  ;  2nd キャッチ(2匹目) 2  ;  イグアナの頭 ;  ルーク  ;  ジョンフィリップと大きいイグアナ 1  ;  ジョンフィリップと大きいイグアナ 2  ;  リリース  ;  イグアナ 1  ;  イグアナ 2  ; イグアナ 3

英語オリジナル・テキスト: Iguana Catch & Release


訳:西山 晴美      更新日:1999年 9月20日

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