CASKE2000

The Children of Blue Creek
Education and the Future

ブルークリークの子供達、教育と将来

文と写真:ジョンフィリップ・スレ

  子供のいないブルークリークは考えられない。もしあなたが、学校が休みの時にそこに到着したら、まず子供達に微笑みで迎えられ、「こんにちは」と挨拶されるだろう。そして、川で水浴びする子供達や身体より三倍はある大きな古い自転車を乗り回す子供達に会うだろう。まだよちよち歩きの小さな子供達が水の中に裸で座り、その隣では少女達が母親の手伝いで洗濯物をしている姿を見かけるだろう。

子供達は、すぐに僕達を仲間に入れてくれた。一緒にジャングルを歩いたり、自分達が描いた動物の絵や地図を、誇らしげに見せてくれる。僕達は彼等の学校を訪問し、午前のクラスに参加することにした。

 95人の生徒は、三つの教室に分かれて勉強している。プンタゴルダからの先住民ガリフナの教師は三人いて、常に忙しくしている。1つ目の教室では、2つの列に分かれて、それぞれの側にある黒板に向かって座っている。教師はグループ@の幼児が絵を画いている間に、グループAを教える。後半は、反対にグループ@を教える(小学低学年)。後の2つの教室では、1学年から6学年(小学中学年から中学)までが勉強しており、それぞれの教師は、3つの学年を同じ教室で教えている。

 休み時間になると、男の子はサッカー、女の子はソフトボールをする。問題は、その道具がどれももう古びていて、長くは使えないことだ。僕は探しまわってみたが、プンタゴルダ(トレド地方の首都)でさえ、なにも見つけられなかった。もし適当なものがあったとしても、ブルークリークで農業を営んでいる家族には、経済的な理由で購入できないのが普通だろう。公立であっても小さな村の学校は、政府からの援助は後回しにされる。何人かの生徒は、高校進学を希望している。しかし、小学校や中学校と違い、高校では一学期に$400もかかる。ほとんどの家族にはその余裕がない。
  ブルークリークでたった三家族だけが、子供のうち一人だけをプンタゴルダの高校に通わせることができる。その生徒たちは、大きな町へ行くバスの通る舗装されたメインロードまで、約19kmもの泥道を古い自転車で行かなければならない。

 ブルークリークの子供はまだ誰も大学に進学したことがない。イグナシオ・コクはそれを変えていきたいと考えている。彼は、2つの奨学金制度を設けるためIZE(国際動物学研究団体)と共に働き始め、今では2人の優秀な生徒の進学が可能になった。イグナシオは、この村にも教育を受けた人が必要になってきており、そういう人がもっと増えていくことが望ましいと、村の人たちに説明した。

   ブルークリークの将来は、まだ何もわからない。この小さな村にはたくさんの文化と伝統が残っている。農業だけで、まだ子供達を養うことが出来るからだ。しかし、電気がこの村にも届くようになり、たくさんの事が変わりだした。
   ブルークリークは、自然の観光地として成功していくか、子供達が工場や大農園での賃金労働者となって村を離れて行くか、どちらかだろう。最悪の場合、ベリーズシティの路上生活者になることだって考えられる。これこそ、イグナシオが避けたいことだ。彼は、ブルークリークの自然美や文化遺産の可能性について考え、また、近代教育や近代社会化の重要性も理解している。ここの子供達はブルークリークの将来であり、彼らにもチャンスが与えられるべきだろう。

イグナシオは村のために、図書館の建設、奨学金制度の設立、観光開発会社の誘致、村への支援のため政府やNGO への陳情など、多くのプロジェクトを手がけている。

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英語版オリジナルテキスト:The Children of Blue Creek Education and the Future
日本語訳:白波瀬 希美子

更新日:2000年6月 3日

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