CASKE2000

Indigenous Peoples

なぜ、どうやってサポートしていくべきか

世界人口は、2150年には108億人に達するだろうと予測されている。人口増加対応のために食料生産を増やすかたわら、地球の自然と天然資源保護のため化石燃料(石油・石炭・天然ガスなど)の過剰消費と化学肥料・土地の乱用を押える必要がある。
  世界の先住民族は現代社会が依存しているその広大な自然の守護者として存在している。彼らのライフスタイルや技術は、かけがいのない地球とその生態系を救う一つの鍵になると私達は考えている。


今日、先住民が抱える問題

  ”世界的に、熱帯地域の山林伐採によって生活のすべてを森林に依存している先住民族グループの数が激減した。彼らの熱帯の土地は植民地開拓者・採鉱者・伐採者の餌食となり、そこに住む人々は暴力・それ以上に病気の犠牲となった。はしかやインフルエンザが開拓者によって森の中にもちこまれ、かつてそれらの病気にふれることのなかった人々(先住民族)を死においやった。かろうじて逃げ出すことが出来たとしても、彼らは自分達の伝統文化を捨てざるを得なくなる。
  森の住人に対して何らかの国の政策があるとしても、多くの熱帯地域の国々は先住民の人々を彼らのホームランドである森から連れ出し、支配的な文化の一員として彼らを吸収しようとしている。
世界資源研究所   "Loss of Nature, Loss of Culture"

  英語版カスクでは先住民族が抱える問題を分類しています。タイトルのみ紹介しておきます。詳細に付きましては、英語版をご覧ください。

開拓・人種差別・採鉱・暗殺・油採掘・道路建設・病気・軍隊・ダム建設・森林伐採・貧困等。


先住民を支えるためのカスク2000の役割

わかりやすい環境・文化・人権に関してのメッセージを世界へ :
  私達の目的は、若い世代や広い視野を持つ人々へわかりやすく説得力のある情報やイメージを伝えることにより、先住民と彼らへの支援に興味を持ってもらうことです。 この遠征の有用性は、先住民に関する意識を高める手段であるネットワークの広さにあります。各学校・大学を始め雑誌・新聞・テレビ等のメディアとリンクを持ち、先住民族と自然環境が抱える問題の理解・関心・支持を得るため、教育的効果のあるホームページ作りを目指し、インターネットを通じて映像や文書を送り続けたいと考えています。
  私達はこの遠征で先住民のライフスタイルや文化を学び、記録しながら彼らの主張を支えていくつもりです。メディアの関心を呼び起こし、物があふれる私達の生活の犠牲となっている忘れられがちな彼らと自然を、再び思い出してもらいたいと思っています。また各民間・市民団体やグループと私達の活動を連携させて、それら団体・グループが先住民支援を表す手段や場を提供していきたいと考えています。

私たち自身が生きていくためにその土地の知識・知恵を生かしながら遠征を続けていきます。その結果、自然とそこに暮らす人々に与える影響を最小限に止められる自給自足の旅行が実行可能だということを伝えていきたい。

健康と生存に関わる知識・知恵の共有:
 
先住民との情報交換を密にすることで、積極的に共存関係を築く道ができると考えています。その土地に住むシャーマン(まじない師)やメディシンマン(呪医)は、薬草や私達にとって未知の動物について計り知れない知識を持っています。しかしその反面、特にバクテリア・ウイルス・寄生虫が原因の伝染病に関する当然の知識が不足しています。彼らが今日闘わなければならない、水を媒介とする多くの病気(コレラ・肝炎など)は、開拓のために入ってきた人々が川の上流を汚染したために起こりました。先住民族の人々に基礎的な衛生法を教えることが、病気の蔓延を防ぐとともに、子供の死亡率を減少させる手段になるかもしれません。(これは、インドネシアの熱帯林で先住民族と共に生活した経験がもとになっています。)

  また、新しい知識を共有することが、マラリアのような昔からある致命的な伝染病を防ぐ助けになるでしょう。マラリアは熱帯の発展途上国においては、いまだに死亡原因の第一位となっています。今日、Artemisininのような数種の漢方薬は、化学薬品に見られるような副作用を起こさず、マラリアや他の伝染病の治療に有効だと証明されています。そしてArtemisininはマラリア等が発生する地域で栽培することが可能です。  地元先住民と供給者間のコミュニケーションや、栽培運営に対して非営利団体から援助があれば、これは有益で実現可能なプログラムとなり得るでしょう。

遠征中に現地調達で生きていくために、私達はその土地のサバイバル知識がどうしても必要になってきます。反対に私達が得た経験や知識が、違う土地の人々の生活に役立てられるかも知れません。このサバイバルスキル知識の交換も遠征で行っていきます。(例えばメキシコのソノラン砂漠では薪はとても貴重。太陽熱を使った料理のような自然の力による代替手段は、セリ族の人々にとって役立つ知識かもしれません。)

ふたつの世界をつなぐポジティブリンク:
 
ほとんどの先住民族グループはすでに現代の社会と接触があります。それらのコンタクト は、先住民にとって害をもたらすことが多い。けれども、将来先住民族が今以上に外部にさらされたり、現代のテクノロジーに接触することは避けられないことです。
  何が必要で何がいらないのかという決定を自主的にしていきたいと願う先住民の人々にとって、近代化によっておこる影響について理解することはとても大切なことです。 他の先住民族グループから聞いた近代化への困難さ、あるいは成功例を私達が説明することは一つの助けになるはずです。

  先住民族の人々が外の世界に向かって発信したいメッセージも私達は伝えていきたい。メッセージの内容は彼らが直面している問題や援助の依頼、さらに他の人々に理解してもらいたい彼らの文化的見地の説明でもいい。ふたつの世界をつなぐリンクを 私達は作りたいと考えています。

予防措置:
 
今日、ほとんどの先住民族グループが現代の世界となんらかの形で接触していますが、私達は彼らへの影響を最小限にとどめるための用心を怠ってはいません。持っているすべての道具・通信手段・用具一式は常にカヤックの中にしまい込み、私達の顔やカヤックそして知識や思い出だけを先住民の人々に残していきたい。今まで存在しなかった"必要性"を生む新しいテクノロジーを、先住民族の社会に紹介しないことは極めて重要だと思うからです。私達はその土地の文化・ライフスタイルを尊重しながら彼らと寝食を共にし、同じ物を食べ、同じ服を着、同じ場所で寝る。 そして彼らへの疾病感染を避けるため先住民族の人々が住む地域に入る前に、私達は健康診断を受けて自分達の健康状態を監視していきます。  必要であれば、その土地のガイドを利用して私達の紹介をスムーズにし、先住民族の様々な文化や精神的信仰の微妙なところを理解するのに役立てていこうと考えています。

つづく (翻訳中)

カスク2000チームリーダ:Jean-Philippe Sule  ジョンフィリップ・スレ/先住民族ページ写真デザイン :ジョンフィリップ・スレ

訳: 西山 晴美     最新更新日 : 1999年4月15日

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この日本語版先住民族のページは英語版先住民族の一部を訳したものです。すべての情報は英語版から得られます。