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Genesis Of A Friendship

「友情のはじまり」ジョンフィリップとルークの出会い

ルーク・シュレンバーガー

JP cooling off


    ここ数年、多くの友人や旅先で出会う人々からよく聞かれることがある。どのように私達(ジョンフィリップと私)が出会い、なぜずっと一緒にいるのかと。はた目には、2人よるといつも喧嘩ばかりしているように見えるからだろう。
    私はまず、こう答える。「一目惚れだったんだ。しかも、共同預金口座と同棲生活がセットでついてたから、内縁関係になって、そのへんのカップルみたいに口喧嘩するようになるまでたったの一年しかかからなかったんだ。」 この説明を聞いて、中には気まずそうに沈黙する人もいるが、大抵はニヤニヤしたり、ウインクしたり、笑ったりして聞いている。しかし、彼らの反応がどうであれ、これがいつも本当の話への重要なプロローグになるのである。

    この遠征が始まる1998年4月まで、私たちは日本に住んでいた。二人とも4年近くいたわけだが、ジョンフィリップは丸4年札幌から少し離れた町を拠点にしていたのに対し、私は2年を北海道北部にある小さな町で、残りの2年を札幌で過ごした。
    どちらも冬が好きで、山や森へ行きその季節感を味わうことをこよなく愛し、自然を崇拝しながらも自然と自分との挑戦をスポーツを通して共有するようになった。(私達のウィンタースポーツやクロスカントリースキーとの関わり合いについての話は、どこにでもあるありきたりなものなのでこの辺でやめにしておこう。)

    最初の出会いは、クロスカントリースキーマラソンのスタートラインだった。
    1996年1月のある晴れた寒い日、私は札幌国際スキーマラソンのスタートラインの最前列に並んでいた。ふと右に目をやると、何千人もの日本人出場者の中に二人の外国人が並んでいるのがみえた。セルフシーディングスタートだったので、もし自信があるのなら、前の方へならび、週末の楽しみとして参加するのであれば、まん中か、それより後ろの方で適当な場所を見つけることになる。私は、高校・大学とレースに参加したことがあった。スタートの最前列に並んでいた外国人二人組は日本の会社か何かに勤めているやり手に見えた。
    その二人組の一人、ベントはスゥエーデン出身で子供の頃少しレースに出たことがあった。そしてもう一人がジョンフィリップだった。彼はレース用のスキーとセンスのいいリクラのウェアを身につけ、なかなかそれらしく見えたがなにか変だった。彼がスキー用具についていろいろと聞いてきたのだ。「ワックスはうまく塗れているだろうか?」「靴は両方ともしっかり締め具にはまっているかな?」「ストックは大丈夫だろうか?」数分後、彼がクロスカントリースキーをたった2週間前に始めたこと、ベントや何人かの友人にその気にさせられてこの25キロマラソンに参加申し込みをしたことがわかった。私は驚いたのと同時に、少し彼に興味を持った。彼にこのスキーマラソンのスタートは自分の能力にあわせて並ぶのようになっているとアドバイスしたが、すでに手遅れだった。レースはもう始まる直前だったのだ。

    結局、ジョンフィリップはその日2000人中11位になり、私達はそれ以来ずっと親友である。北海道の奥地にある最も高い山の頂からスキーでおりることに始まり、タイでのカヤックトレーニングまで常に何かに挑戦し、互いをインスパイアし続けている。
    いつもジョンフィリップがリードし、私はそれにあわせて行動している。あの日、彼よりも先にゴールし、銀メダルを手にしたことも私にとってはつまらない経験でしかない。真の友情からくる理解と競争心によって、さらに深まった尊敬の念を互いの胸に抱きながら、私たちはこの長い冒険の旅に出たのだ。

訳:長谷川 祐希  訳者プロフィール

英語オリジナル・テキスト GENESIS OF A FRIENDSHIP

更新日:1999年3月17日

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